○○○ (気付いたときには) 遅すぎる日記 ○○○
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2012年 5月 6日(日)
『週刊金曜日(12/4/27)』
より。
日本国憲法のベースは日本人が考えた(P15、福原進「日本国憲法の歴史的な系譜を解き明かすドキュメンタリー映画『太陽と月と』」)
作品は1部と2部に分かれています。1部は千葉宅三郎の五日市憲法草案と植木枝盛の東洋大日本国々憲案を例に出しながら自由民権運動と日本国憲法のつながりをたどっていきます。第2部では憲法制定過程の記録を、米国の国立公文書館などでの取材を下にひもといていきます。自由民権運動はその興隆期に全国40カ所で私擬憲法案を生みますが、当局の激しい弾圧によって衰退していきます。それらの草案は結局忘れ去られていきます。しかしその精神は、大正の吉野作造とその弟子である昭和の鈴木安蔵らによって日本国憲法に受け継がれていくのです。
↓
『太陽と月と』のサイト
の「解説」によると、
「企画のきっかけは、安部晋三前首相の在任時に盛り上がった憲法改正論議である。日本の民主主義の歴史的な系譜を解き明かすことで、この問題を考える上での客観的な判断材料となるドキュメンタリー映画をつくりたかった。
敗戦直後に誕生した日本国憲法は、『GHQの押しつけ憲法だ』とよく言われる。しかし、実際は日本人による『憲法研究会』の憲法草案が基になっている。
会の中心だった鈴木安蔵は植木枝盛の研究者だった。枝盛の憲法草案と日本国憲法の条文を比較してみると、驚くほど似ている。この映画を憲法について考えるきっかけにしてほしい」(監督インタビューより)
とのこと。
意外に知られていませんが、
日本国憲法の「中身」は、日本人が考えた草案が基になっています。
「憲法研究会」と「日本国憲法」の関係については、1980年代には高校でも教えられていたのに、最近は教えられていないのかな?(私は授業で習いましたけどね……。だから、知らない人がいると聞いて、ビックリです!)
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